やっぱり独り占め

やっぱり独り占め




「ん・・・・・あ・・・・」

クラウドの怒張したそれが押し当てられ、ゆっくりと沈められていく。
エアリスはその硬さと大きさを感じて切ない吐息を漏らした。

ベッドの下に、脱ぎ散らかしたコートや制服が散乱している。

早くハンガーにかけなければ皺になってしまうのに、そのわずかな時間もクラウドは許してくれなかった。


「ああ・・・・んっ・・・・はぁ・・・」

根元まで全部飲み込んで一息つく。


クラウドはすぐには動き出さずに、ぷくりと充血した花芯を転がして弄びだした。

「ひゃ・・・・やあ・・・っ」

むき出しの弱い部分をじくじくといたぶるのは、クラウドの十八番だ。

絶頂の波がエアリスをさらう直前に、ぴたりと指の動きを止めてしまう。

それを何度も何度も続け、エアリスの我慢の限界まで追い詰めて、自分の思い通りにさせる。

「あああっ・・・ふぁ・・・!ああ・・・・」

また、だ。満足させずに本人の望まぬ欲望のとりこにエアリスをさせる。

自身の肉茎をも取り出して、虚しい気持ちにさせる。


「あ・・・・!」

それが抜き出されたことに、エアリスは咄嗟に抗議の声を上げかける。

クラウドの思い通りになっている、と分かっているのに、結局彼の言いなりになるしかない。


「・・・・・・・」

「膝付いて後ろ向いて、壁に手をついて」

エアリスは従順にそのとおりに従った。
秘部を突き出すような格好になる。

割れ目をそっと撫でられて、体全体が麻痺する。

「言ってみろよ、いつもみたいに」

クラウドがエアリスをそそのかす。
自分から求めるエアリスをいつも欲すのがクラウドの特徴だ。

支配したくてたまらない。


エアリスは震える声でいつものようにおねだりした。

「クラウドのおちんちん・・・ここに挿れてください・・・・・」

そう言って自分で足を開いてお尻を突き上げる。
これもクラウドに教えられた。

でもクラウドは自分から教えたくせに、それでも与えてくれない。

エアリスは仕方なく、手で溢れる果実への入り口を開いて見せた。

「ね・・・ちょうだい?」

可愛らしく小首を傾げると、クラウドは満足したらしく獣の交尾のようにエアリスの上にのしかかってきた。


待ち焦がれた衝撃に息が詰まる。

つい立てた肘が痙攣してベッドに潰れてしまい、しかし繋がった尻だけは一層高く上げられる。

「!・・あ・・・んああっ・・・!」

奥まで入りきったそれが突如激しい律動を開始する。
内部に占める怒張が大きくなり、痛みが走るほど乱暴に突き上げる。

「・・・だめっ痛いよ・・・、ん・・・いつもより、激し・・・」

クラウドが終焉を控えるわけではないのに、最初から攻撃的に責めてくる。

そうしながら再び手を伸ばし、以前よりも敏感になった花芯に指を添える。そうして膨らみきって、ぴくぴく震えるそれを、軽くつまんで持ち上げた。

「ひああああっ!!!」

狂わんばかの快感が体内を駆け巡る。

「あんたこそ、いつもより締め付けてくる・・・」

「あ・・・・そんなこと言わな・・・・ッ・・・で」

途切れ途切れの言葉にいやらしい粘着音が重なる。

「ん・・・もっと・・・」

「随分と積極的になったもんだな」

「だって・・・クラウ・・ドが、あッ!」

「俺がなんだって?」

尻をしっかりと固定して、体ごとぶつけてくる。

「まあいいさ。じゃあ二回目イってみるか?」

「え・・・、あ、ああ・・・・・あああああああッ!!」


先ほどとは異なる快感が全身を駆けて行く。
しかし、余韻に浸る間もなく、クラウドが自身の肉桂を叩きつけてくる。

「い・・・いやぁ!もう、いやぁっ・・・・」



こうして二人の夜は過ぎていく。



クラウドに征服されつくした体は悦びとそれと同時の脱力感で思うように動かない。

それでエアリスは次の日学校で保健室に運ばれたとか。

それで窓からこっそりお見舞いに来たクラウドに、口を押さえられていろいろ遊ばれたとか。



やはり今日もクラウドはエアリスを独り占めするのに余念がないらしい。








FIN