所有者
「クラウド先生・・・・・・」
エアリスは自らの担当医の腕の中で身じろいだ。
首筋にほんのりとかかる吐息が思考を鈍らせる。
「離して・・・・・・下さい」
「やだね・・・・・・」
ぎゅっと、腰を抱く腕に力がこもり、エアリスは体を縮こまらせる。
そのまま、患者用のベッドに柔らかく押し倒された。
「駄目です、先生・・・・・・」
エアリスは乾ききった喉を嚥下して潤し、震える声で制止を求める。
しかし、その声は拒否を意図するには余りにも儚く、そして妖しかった。
「ここの責任者は俺だ。問題ない・・・」
淡々と、彼女の担当医、クラウドは告げる。
―――エアリスは何百万人に一人の心臓の大病を抱えた少女だった。
生まれつき体の弱いエアリスは、唯でさえリスクの高い、そして高い技術力を必要と
する手術には耐え切れるだけの体力がなかった。
しかし命の灯火を消えるの待つには余りにも早い。
彼女の両親は、それこそ血眼で彼女の手術を引き受けてくれる医者を捜した。
そしてとうとう見つけたのだ。
それが、クラウド・ストライフ―――名高い神羅総合病院の天才と呼ばれる医師だった。
そして手術は成功。エアリスは順調に回復して行き、退院の日も間近であった。
その矢先―――――
クラウドは徐にエアリスのパジャマの裾から手を突っ込んだ。
「・・・んっ」
エアリスが僅かに体を振るわせる。
クラウドの手はゆっくりと上へ昇っていき柔らかな下乳をそっと撫上げた。
ぞわりとした感触がエアリスを襲う。
「あ・・・・ん・・」
ねっとりとした、いやらしい手つきでクラウドはエアリスの胸の膨らみを弧を描くようにして弄っていく。
たまにちょっと力を指先に込めて、胸の先端の桃色の突起を摘むとビクリ、と反応が返ってくる。
それを見てクラウドはにやりと笑った。
「可愛いな、あんたは」
そっと、囁くようにエアリスの耳元で言う。
淫らな雰囲気に包まれたその部屋は、やおら官能的で、エアリスに反撃の機会すら与えない。
エアリスは痺れる両腕で必死にクラウドの胸を押し返そうとした。
が、しかし力の入らない腕では何か出切る訳でもなく、あっという間にクラウドに
押さえつけられてしまった。
「まだ、抵抗すんの?」
エアリスが恐ろしげにぎゅっと瞼を瞑るのを見て、どこか面白がっているような口調で
クラウドは言った。
「質問するけど・・・・・・」
言いつつ、その手は誘われるようにエアリスの秘部へと伸びていく。
「あんたの命を助けてやったのは・・・・・」
にやりと笑いながらクラウドの手はあっさりと下着の中へ侵入する。
「誰・・・・・・?」
「ああっ!」
言い終えたとき、既にクラウドの指はエアリスの花弁をゆっくりとなぞっていた。
茂みは溢れる蜜ですでにゆったりと濡れており、匂い立つような熱気がクラウドをそそる。
「答えてみろよ・・・・・・」
ひだを掻き分ける指の動きを止める事無く、クラウドは問い続ける。
震えるような快感から逃げたい一心で、エアリスは悲鳴にも似た声を上げた。
「せ・・・・先生・・・・です・・・」
「もっと大きな声で言えよ」
そう言って人差し指と親指の腹で、亀頭を優しく摘み上げる。
「う・・・・・あ・・・せ・・先生です!私を助けてくれたのはクラウド先生です!!」
上ずりながらもエアリスは必死に声を張り上げた。
感度のよすぎる体はもう限界で、クラウドの愛撫に耐え切れなくなっていた。
しかし、体はもっと快感が欲しいと疼きを挙げる。
「じゃあ、あんたは誰のものだ?」
エアリスは泣きながらも答える。
「先生の・・・ものです・・・・・・」
自分の下半身がもっと触って欲しいと、熱い熱を放出し始めた。
早く、何か自分の秘部にして欲しい。
お願い、先生――――――
「じゃあ、あんたの体の所有権は・・・・・・?」
意地悪く聞いてくるクラウドに、エアリスは今度こそはち切れた様な衝動を伴って、
咽び泣くように応えた。
「先生です・・・・・・!!!」
唇の端を歪ませたクラウドは、満足したように頷くと、一気に下着をずり降ろし、
エアリスの欲求の中心を露にした。
既に漏れ出した蜜がベッドを濡らした。
それを見たクラウドが妖しく笑った。
「こんなに、ベッドを汚して・・・・・・。お仕置きだな、エアリス」
彼は白衣のポケットから採血用のゴムひもを取り出した。
それを痛くないようにエアリスの両手首に巻きつけ、しっかりとベッドの柵に結びつける。
「気持ち良くさせてやるよエアリス。心臓が止まるぐらいにな・・・」
「・・・・・・っあ・・・あああああああああっ!!!・・・」
淫らにも剥き出しになった果実を、クラウドはじっくりといたぶりだした・・・・・・。
夜は、まだまだ明けない・・・・・・・・。