再会は、突然に 裏
震えて動けないエアリスの身を覆うものを、クラウドは引き千切るように脱がせていく。
エアリスは心の中で妹を呼ぶばかりだった。
だが当然のことながらティファはこない。
最後の一枚が床に投げ捨てられ、エアリスは恐ろしさに目を堅く瞑った。
怖くて涙が止まらない。
激しい愛撫が施される。
恥ずかしさと惨めさに気が遠くなる。
彼が触れない場所は無かった。
胸の先端を吸いたてられて、思わず体が反応する。
そうしてもう片方を指で丹念にしごかれる。
「……っは…」
声をださまいと意識するも、勝手に口からあえぎが漏れる。
彼の手の動きを止める術は無く、怯えきった体ではほんの少しの抵抗をすることもできず、エアリスは翻弄されていく。
やがて指がその大事な部分に吸い込まれていく。
「いた……ぃ」
中でゆっくりと指を動かされると、なお一層痛くなって、エアリスは咽び泣いた。
ほぐすかのように掻き回されて、めまいがする。
だがそうしている間にも胸をいじられて、痛みと快感の間でいったりきたりを繰り返す。
それでもなぜだかだんだん痛みが消えてきて、次第に泣き声が艶やかな喘ぎに変わっていく。
「ん……はぁっ……あ…」
前後左右自在に動き回る指を意識してしまい、それが与えてくれる快感のせいで、本格的なめまいが、頭をぼんやりさせる。
花芯がぷっくりと膨らんできて、じらすかのように親指でその周囲をなぞられる。
じんわりとした快感が広がって、ついに花芯をきゅっと摘まれた時には、思わず達してしまいそうになる。
「あ……ん、や……だめ……です、クラウドさ…」
抗議するも聴いてはもらえず、唐突に足を開かせられる。
最初はなんのことか分からなかったが、それでも腿に硬質の髪を感じたとき、エアリスは咄嗟に足を閉じようとした。
「!……やっ……あぁ!」
腿をしっかりと固定され、その中心に男の顔が割り込んでくる。
そっと舌先で花芯を突っつかれると、喉から矯声が迸った。
くるりと開いた花弁から、奥まった中心へと少しずつ舌を這わせながら、何度も何度も執拗に舐めくすぐられる。
「ふあっ……ああ…」
どんどん強く感じられてくる快感から逃げようと、エアリスは必死になってもがいた。
「やめ……クラウドさん、おねが……い、お願い…っああ!」
声が切羽詰ってくる。
舌が花芯めがけて上ってくる。そうして唇で挟まれる。
「・・・…!」
声にならない叫びが虚空に溶け消える。
舌で擦られ、じりじりと限界が近づいてくる。
「あ……ひゃ…あ、やん……ああ……あ」
涙が散って、エアリスは大きくのけぞる。
男が花芯を強く吸い上げた途端、絶頂の波がエアリスをさらっていった。
痙攣の収まった体が力を無くしてソファーの上に投げ出される。
その上にすかさずクラウドが覆い被さってきた。
エアリスは最後の力を振り絞って泣き喚いた。
やめて、と懇願する。
怯えて、震えて、泣いて。
だが男は唇の端を僅かに吊り上げて嘲るように笑った。
「思い出した?」
エアリスは泣きはらした瞳でクラウドを見上げた。
そうしてほんの少しの諦めてくれるかもしれない、という希望を込めて首を振る。
「じゃあまだだな」
「……っ」
唇が震えてうまく声が出ない。
しっかりと組みしかれて、エアリスはやっと自分がどうなるのかを悟った。
「満足しただろ。次は俺が楽しませてもらう」
そう言って、男は体をエアリスの足の間に滑り込ませた。
エアリスは堅く目をつぶった。
もういやだ。はやく終わってしまえばいい。
この人が帰ったら妹には悪いが両親のところへ帰ろう。
エアリスは覚悟を決めて体の力を抜いた。
「抵抗しないのか」
エアリスは目をつぶったまま答えた。
「帰るん…です。こんなところ、もういやです!お父さん、お母さんのところ帰って……だから、もう…いいんです…」
「……」
エアリスはまた怒りが大きくなったのを感じた。でももうどうでも良かった。
「……あああっ…や…あ!!」
男の腰が沈められ、そそり立ったものが花弁を割って更に奥へと侵入してくる。感じたことの無い激痛にエアリスは涙を散らし、叫んだ。
「く……そ、きつ……」
男がうめく。
だが暫く締め付けを味わっていたかと思うと、すぐに激しい突き上げを開始し出す。
鋭い痛みにエアリスはわめいた。
思わず逃げようとして腰がソファーの上をすべるのを、男は許さなかった。
腰をしっかりと捕まえ、戒めるように白い乳房に口付けて赤い跡を散らした。
「ん……んっ!」
彼が怒張したそれを押し込むたびに、体の中を押し潰されている様に感じ、それが引き出されるたびに、まるで体の中のものを全部外に引き釣り出されているの
かのように感じる。
「いたい、……あっ…痛いぃ!!!」
男は聞いてはくれない。
泣き叫ぶエアリスに関心を持つことなく一層激しく突き上げてくる。
「やめてくださ……っ止めてぇ!」
その時、ふと、妹が言っていた言葉を思い出す。
―――いい、お姉ちゃん!発情した男に怖い目に会わされたらねぇ…。
―――発情って…ティファちゃん〠…
―――いいから!お姉ちゃんいっつもおろおろしてるんだから、一発ぐらい噛み付いたり引っ掻いたりしなさいよ!!案外、逃げてく奴もいるんだから!何もし
ないっていうのが一番だめなんだから!
エアリスは相手の顔を引っ掻かいたり、体に噛み付こうとしたが、優しい性格があまいって、被害者だと言うのに実行することはできなかった。
まるで人事のように考える。
―――この人はダンサー……。もうすぐ公演がある……怪我したら……?だめ、できないよ!ティファちゃん!
エアリスは仕方なく与えられる痛みに我慢していた。
これさえ過ぎれば田舎で誰にも干渉されず、誰にも傷つけられず、傷つけず、ひっそりと暮らしていける。
それでいい。
ティファちゃんが言うように、素敵な男の人と付き合うなんてどうでもいい。父以外の男性は怖い。一人の方がいい。
しかし突如としてそれは現れた。
「……あ…?」
痛みがしだいに消え始め、快感との中間にすりかわる。
千切れそうなほどに痛かった内部をすりあげる感覚が、心地よくなってくる。
「え……なん…で、あ…ん」
エアリス自身、初めてのことに驚きを隠しえない。
男が強くそれを突き入れるほど、感覚が大きくなっていく。
「気持ち良くなってきたか…?」
エアリスは否定しようとしたが、上手くいかなかった。
「ん、は…あ…・やっあ…」
先程とは違い、停止を呼び求める声も上手くいかない。
そうしている間にも、だんだんと快楽が大きくなっていく。
それにあわせて矯正も一際艶を帯び、高らかになっていった。
「ひゃ…あ…ん……やんっ…ああ…は…ん……」
艶やかになるエアリスに気を良くして、男は腰を打ち付けるスピードを速くした。
呼応するかのように、エアリスの喉から嬌声が迸る。
エアリスは頭の中が真っ白になってしまって、自分がどんな声をあげているのかさえも分からなくなってしまった。
男が何をしているさえ、今のエアリスには分からない。
「ああ…!はん……クラ……ドさ…ん……っ」
「あんた…すご……きつくて…すごい」
ただでさえきつい極上の肉壁が、彼自身を締め上げながら轟く。
「あ……ああ……ん、も…だめ……です…っ」
じわじわと快感が高まっていく。今まで知らなかった悦びが体を支配していく。
「ひああああああああっ!!!」
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お手数ですが、表の短編、「再会は、突然に。後」へお進みください。
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